ども。
KOUDOUです。
この度副業でブログを始めたので、当然考えないといけないのは、確定申告です。
僕は簿記の資格を取るつもりはないですが、確定申告に必要な知識を身につけようと思い、たまたま立ち寄った本屋さんで、この本に出会いました。
![]() | 価格:1,430円 |

実はこの本、本屋で立ち読みで終わらそうと思っていたんやけど、あまりにも分かりやすく良い本やったので、ほぼ読み終わっていたにも関わらず購入しました。
あらすじ
- 登場人物は貧乏な少年ルカと魔法使いのお婆さんです。
- お婆さんはルカに「貧乏から抜け出す魔法を教えてあげようか」と言い、そこからお婆さんがルカに魔法(簿記)を教えるという話が始ります。
- ルカはお婆さんから教えてもらった魔法を使って商売をするようになります。
- ルカいくら儲かっているかが良く分かり商売がうまく行くようになりました。
といった感じです。
ちなみにルカとは「近代会計学の父」であるルカ・パチョーリがモデルです。
ja.wikipedia.orgja.wikipedia.org
この本の特徴は、難しい簿記の概念を、簡単な例(お婆さんがルカに簿記を教えながら)を用いてわかりやすく解説してくれます。
わずか190ページの本ですが、大事な要点が簡潔にまとめられていて、忙しいけど簿記の知識を身につけたい人(初学者)におすすめです。
今回はこの本を読んでみて、自分が確定申告という実務をこなすために必要な簿記の知識だけをまとめます。
あくまで一般的な簿記の基本となる考え方を記載しているだけです、これらの知識を超超超分かりやすく解説しているのが今回の本となりますので、気になった方は是非購入してみてください。
借方・貸方という言葉の語源
昔々金貸しが
- 誰にいくら貸したか(借手)をノートの左側に書いていた。
- 誰にいくら借りたかを(貸手)ノートの右側に書いていたのが語源だそうですが、現在はこの語源とは関係ない意味で使われている。
- 借方・貸方に意味を考えても無駄。借方は右、貸方は左と覚える。
簿記を構成する5つの要素
お金の使い方
3. 資産か費用か区別がはっきりしないものもある
- 費用⇔資産の変更
- パンを買う => パン(資産:消耗品)
- パンを食べる => パン(費用:消耗品費)
お金(資産)を手に入れる方法は3種類
1. 借りる(負債)
- 借入金
- 買掛金
- 未払金 など
2. もらう(資本【純資産】 ※資産とは別物)
- 資本金
- 当期純利益
3. 稼ぐ(収益 ※利益[収益ー費用]とは違う)
- 商品売買益
- 受取家賃・受取地代
- 有価証券売却益
簿記は資産・費用・負債・資本・収益の5つの要素でなりたっており、これらをまとめものを試算表という。
試算表は左右で必ず均衡する。これを貸(左)借(右)平均の法則という。
つまり試算表とは、ミスを発見するために試しに計算してみる表のことである。
資産表等式 「資産+費用 = 負債+資本+収益」
財務諸表と利益の計算
貸借対象表(B/S)
- 持っている資産(左)/その資産を手に入れるためのお金の出所
- 会社の財政状態
- ビフォーアフターで比較
- 一年のはじめ(期首)では 資産=負債+資本 が成り立つ
- 費用収益が発生するとこの均衡は崩れる
- 一年の最後に決算して利益を資本に加えると再び均衡する
- 一年の最後(期末)にこの表を作る
財務諸表を作る準備
- 取引の2面性
取引の2面性を記録するための方法が仕訳
増えたものは定位置に、減ったものは定位置の反対に書く
仕訳
取引の発生順にならぶ。
例:
勘定
- 項目別に集計する
- 記載するべきは金額
(仕訳の)左は(勘定の)左に、右は右に書く
- 反対側の勘定科目はただのメモ欄(摘要)
勘定記入の例
その1
その2
メモ欄は複数記載内容がある場合は諸口でまとめる
実際の勘定の例
試算表
- 貸借平均の原理を使って勘定に記入された数字が正しいかどうかを確かめるための表
- 取引の2面性に従い仕訳、左は左・右は右で勘定を記入するというルールが守られていれば左右の縦の合計値は必ず一致する
試算表の種類
- 合計試算表
- 合計残高試算表
- 残高試算表
試算表で誤りを見つける
■見つけれるあやまり
- 左右どちらかを記入し忘れた
- 記入を左右間違えた
- 左右どちらかの金額を間違えた
■見つけれないあやまり
- 誤っていても左右の金額が一致してしまうため
- そもそも記入していない
- 左右間違えずに違う勘定に記入してしまった
三分法
■分記法
■三分法
減価償却
計算方法
- 古くなった資産の帳簿上の価格を下げること
- 固定資産の取得にかかった支出を各年度に費用として均等に割り当てるための手続き
- 耐用年数が無限大な資産は減価償却しない
土地・ゴルフ会員権・保証人・骨董品など
財務諸表分析
賃貸貸借表からわかること
■自己資本比率
■流動比率
一年以内に返済する負債と一年以内に使える返済に使える資産の割合を表す
1より小さいと返済できない可能性がある
■固定比率
長く使える資産を長く使えるお金で買っているかを見る指標
- 損益計算書(報告書形式)からわかること
■売上高売上総利益率
■売上高営業利益率
会社本来の営業活動が、どれくらいの利益を生み出すのかを表す。
財務諸表分析
財務諸表を分析して、企業の財政状態や経営成績の良し悪しを判断したり、その原因を明らかにすること
収益性の分析
100円の収益、又は100円の資本が生み出す利益の割合を収益性という。
- 売上高利益率
100円売ったら利益がいくら増えるかの目安
比率が高いほど収益性が高い
- 資本利益率
100円の資本によって利益がいくら生み出されるかの目安
比率が高いほど収益性が高い
安全性の分析
自己資本の割合が高いほど倒産の危険が低くなる
50%以上が望ましい
- 固定比率
固定資産がどれくらい自己資本で賄われているかを表す
100%以下が望ましい
固定比率を少し緩くして、固定資産は、自己資本と固定負債で賄われていればよいと考える指標
100%以下が望ましい
一年以内に支払われなければならない流動負債に対し、一年以内に現金化できる流動資産がどの程度あるかを示す
200%以下が望ましい